2023年11月20日
子どもの予防接種、いつ受けるの?
予防接種は、大切なわが子の健康を守るもの。早いものでは生後2ヵ月から接種が始まります。予防接種の目的や、どのように受けたらよいのか、費用はかかるの?など、子どもの予防接種について正しく理解して、お子さんの健康管理に努めましょう。
早い時期から始まる子どもの予防接種。その目的とは?
子どもの予防接種には、大きく2つの目的があります。
1つは、もちろん病気の予防です。子どもが病気にかかってつらい思いをしないために、また、病気によっては重症化したり後遺症が残ったりするケースもあることから、早い時期からワクチンで防げる病気は防いでおこうというのが、予防接種の大きな目的です。
もう1つは、感染の拡大を防ぐためです。感染症はかかった当人だけの問題ではなく、周りにうつして社会に影響を与えてしまうことがあります。ですから、予防接種には社会全体を守る「集団予防」の意味もあります。
これらの目的により、国では国民に接種をすすめるワクチンの種類や接種期間が、予防接種法で定められています。
ただ、接種するかどうかは、最終的には親御さんの自己判断です。何のためのワクチンなのか、その病気にかかるとどんなリスクがあるのか、予防接種を受けた場合の効果と副反応などについて、正しい知識を得たうえで判断することが大切です。
定期接種は期間内なら無料。任意接種は神戸市が費用の一部を助成するものも。
子どもの予防接種には、国がすすめる「定期接種」と、親御さんの希望により行なう「任意接種」があります。
- 定期接種は、定められた接種期間内なら無料で受けられます。接種期間を過ぎると「任意接種」となり、有料(全額自己負担)になってしまうので、接種をお考えの方はできるだけ期間内に受けましょう。
予防接種の種類別に、対象年齢と接種間隔を案内。どんな病気に対する予防なのか、などを詳しく解説したページにもリンクしています。
- 任意接種は、有料(基本的には全額自己負担)です。ただし、神戸市では子育て世帯の負担を軽減するため、インフルエンザとおたふくかぜに関して、費用の一部を助成しています。
子どものインフルエンザ予防接種について、助成の詳細が記されています。
おたふくかぜ予防接種について、助成の詳細が記されています。

無料の定期予防接種は、「接種券」を持って医療機関へ。
では、定期予防接種はどのようにして受ければよいのでしょうか。ステップに沿って、予防接種の流れを説明します。
<ステップ1>
母子健康手帳の交付時に、「予防接種券つづり」(水色の冊子)をお渡しします。まずはそちらをご確認ください。
予防接種券の使用条件や、紛失または神戸市外から転入された方の交付手続きが紹介されています。

<ステップ2>
生後2ヵ月ごろ、予防接種番号の通知(水色の封筒)が届きます。その通知が届いたら、「予防接種が始まる時期なんだな」と心づもりをしておいてください。
予防接種番号は、予防接種の履歴を正確に管理するためのものです。通知が届いたら、①の予防接種券に予防接種番号を記入しておきましょう。
予防接種番号の通知時期、紛失した際の再発行について案内されています。
<ステップ3>
予防接種契約医療機関に予約し、当日は母子健康手帳と予防接種券綴りを持って受診してください。
予防接種が受けられる神戸市内の契約医療機関が、区ごとに紹介されています。
予防接種が受けられる医療機関を地図上で検索できます。
予防接種のスケジュールはアプリで管理すると簡単です。
赤ちゃんのときは免疫を持っていないため、子どもの予防接種は早い時期(生後2ヵ月)からスタートします。また、1回の予防接種では十分な免疫がつかないため、子どもは少しの量のワクチンを何回も接種する必要があります。そのため、適切な免疫をつけるのに望ましい接種時期や回数等が、国によって定められています。
とはいえ、何種類もあるワクチンの接種スケジュールは非常に複雑で、子育て中のお母さんが自分で把握して管理するのは難しいもの。そこで、神戸市ではスマートフォン用の無料アプリ「KOBE予防接種ナビ」を用意しました。
子どもの生年月日を入力すれば、接種スケジュールを自動提案してくれます。それを参考に医療機関に予約して、予約日時を入力しておくと、事前にお知らせが通知される機能も付いています。
その他、医療機関を検索できるマップ機能があるほか、予防接種の対象となっている病気の解説や、神戸市からの情報配信も受け取ることができ、多言語にも対応しています。
ぜひアプリをダウンロードして、お子さまの予防接種のスケジュール管理と健康維持にお役立てください。
予防接種スケジュール管理アプリ「KOBE予防接種ナビ」のページ (外部リンク)
アプリの内容が動画でわかりやすく解説されています。
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