2024年03月11日
神戸市の小学校・中学校の給食ってどんなの?
学校給食は、いろいろなものをバランスよく提供することで、成長期にある子どもたちのしっかりとした体をつくることはもちろん、望ましい食習慣を身に付けるための“生きた教材”としての役割も担っています。
子どもたちは学校給食を通して、食事の重要性や楽しさ、日本の食文化や感謝の心など、多くのことを学びます。ここでは、神戸市の学校給食について紹介します。
<小学校の給食>外国料理から手作りみそまで、おいしくて神戸らしさを感じる給食を
食べやすい味付け、ユニークな料理名が食欲をそそる
神戸市の小学校では子どもたちの健やかな成長を願って、必要な栄養バランスを考え工夫しながら給食を提供しています。
昆布と削り節で一からダシをとることで、うす味でもしっかり旨味を感じられるようにしたり、甘酢あえにはカレーパウダーを振って食べやすくしたりと、味付けを工夫しています。
「カミカミビーンズ」「じゃんじゃん豆腐」「牛どんどん」など、子どもたちの興味をそそるネーミングも、思い出に残ると好評です。
港町・神戸らしい外国メニューで楽しい食体験を
季節料理や行事献立、地域の郷土料理を提供することを通じて、子どもたちが地域の文化や伝統、食べ物の旬に触れることができるように献立を工夫しています。
なかでも特徴的なのは、港町・神戸らしい外国料理の献立です。一番の人気メニューは、韓国風の鶏の唐揚げ「タッカンジョン」で、他にもギリシャ料理の「スズカキア」、インド料理の「ナン」とカレー、ベトナム料理の「フォーガー」などが登場する日もあります。
なお、神戸市の給食はクックパッドでレシピを紹介している他、「神戸の給食レシピ」という本も出版されています。子どもたちの好きな給食メニューをご家庭でも作ることができるので、ぜひご活用ください。
地元・神戸の生産者が作ったお米や野菜を、感謝を込めていただく
神戸市は大都市でありながら農業地帯や漁港など豊かな自然環境に恵まれていることから、地産地消に取り組んでいるのも特色の一つです。主食のごはんは、100%神戸市産のお米。他にも神戸市内で低農薬栽培された小松菜やキャベツなどの「こうべ旬菜」や、神戸市産の大豆で手作りされた「北神みそ」など地域の食材を積極的に使っています。毎年11月には、神戸の特産品で献立を作る「こうべ特産給食」の日も。身近な人が作ってくれている野菜を食べることで、農業や地域の特産品について考えたり、感謝の気持ちを育んだりすることができます。
小学校給食に関する詳細は、こちらのページも参考にしてください。
小学校・特別支援学校の給食
給食費や献立表、食物アレルギー児童への対応などがまとめられています。
<中学校の給食>あたたかい給食をみんなで食べる!「全員喫食※」が2024年からスタート
※喫食=楽しく食べること
あたたかく量の調節もできる、魅力的な給食にパワーアップ
現在、神戸市立の中学校では、利用するかどうかを選択できるランチボックス方式の給食を実施しています。
国の衛生管理基準上、ごはんは65度以上、おかずは10度以下で温度管理のうえ提供する必要があるため、これまで「おかずをあたたかくしてほしい」といった意見を多くいただいてきました。また、共働き家庭の増加や、全員で食べる給食そのものに対する保護者のニーズも高まってきていることから、神戸市ではあたたかい給食による「全員喫食制」への移行に向けた取り組みを進めています。
「全員喫食」になれば、保温性に優れた食缶で配送し、それぞれの教室で配膳するため、小学校と同様に、あたたかく量の調節ができる給食を提供できるようになります。
2026年1月までに、神戸市立の全中学校が「全員喫食」に
2023年4月に義務教育学校として開校した八多学園では、すでに「全員喫食」を実施しています。「あたたかいとおいしい」「いい匂いがして食欲がわく」と好評です。
今後、どの中学校でもあたたかい給食をみんなで食べられるよう、2024年9月〜2026年1月にかけて段階的に「全員喫食」に移行していきます。
中学校給食に関する詳細は、こちらのページも参考にしてください。
中学校の給食
神戸市の中学校給食、大改革が始まっている!~冷たいおかず脱却プロジェクト (外部リンク)
中学校給食の「今」と「これから」をまとめた取材記事です。
現在のランチボックス給食の概要や、今後の「全員喫食」に向けた計画がまとめられています。