2024年04月15日
子育ての悩みに寄り添う“地域の保育士”に相談。園庭開放などへの同行訪問も。
「離乳食がなかなか進まない」「こんなとき、子どもとの関わりをどうすればいい?」など子育ての悩みや不安はさまざまです。具体的なアドバイスがほしいときだけでなく「話を聞いてほしい」とか「一緒に考えてほしい」と思ったときにも、地域の保育士に相談できることをご存じですか?「地域子育て支援事業」では育児相談はもちろん「園庭開放に行ってみたいけど輪に入れるか心配」「近所の親子と知り合って話したい」といった場合も、地域のつながりのなかで楽しく子育てができるよう支援しています。
地域の保育所や児童館などでの相談も。
子育てに関する悩みや困りごとを、E-mailまたは電話でお気軽にご相談いただけます。
具体的な相談はなくても、気になること、誰かに聞いてほしいことなどでも大丈夫。地域の保育士が寄り添ってサポートします。
また、メールや電話でのやりとりをするなかで希望される場合は、お近くの区役所や児童館、保育所の一室を借りて、地域の保育士に相談することもできます。悩みごとについて、ゆっくりと話を伺いながら一緒に考えていきます。
育児相談メール
相談したい内容をメールに記載の上、下記アドレスに送信してください。
ikujisodan@office.city.kobe.lg.jp
電話相談
保育士の子育て相談一覧(外部リンク)へ
(相談時間:9時~17時)
“地域の保育士”だからできる支援【事例紹介】
子育ての悩みを地域のなかでサポートした例を紹介します。
「外出がおっくうで……」という親子に子育てひろばを紹介。希望があれば同行も。
お子さん(0歳)との外出に不安もあり、家に引きこもっているという親子には、雰囲気がぴったり合いそうな子育てひろばを紹介。初回は同行し、その後何度か通っているうちにお友だちもできたそうです。他のサークルや園庭開放にもお友だちと一緒に出掛けるようになり、“仲間”と一緒に子育てを楽しんでいるとのことです。
【担当保育士コメント】地域には子育てサークルや児童館など親子で気軽に行ける場所がたくさんあります。地域の保育士は、さまざまな子どもの居場所を巡回しており、規模や雰囲気も把握しているので、親子に合った場所を紹介します。
「人見知りが気になる」というお子さんは、保育所の園庭開放に同行。
初めての場所や人が苦手で、どこに行っても遊びに参加できないというお子さん(1歳)は保育所の園庭開放に誘い、保育士が一緒に見守りました。初めはお母さんのところを離れなかったお子さんも、他の子どもたちが遊ぶ様子をじっと見るなかで、次第にまねをして一緒に遊びだしました。お母さんはこんな姿を見たことがないとびっくり。保育所の先生の言葉がけや自然な関わりもうれしいと話し、その後も親子で楽しく園庭開放に通っているそうです。
【担当保育士コメント】保育所を利用していない親子にとって、初めはハードルが高いという声がある園庭開放も、保育士が同行し、寄り添うことでお母さんがリラックス。すると自然にお子さんは離れて遊ぶようになります。日常の遊びの場でいろんな子どもの姿を見て、お母さんの視野も広がります。
「じっとしておらず、言葉もなかなか出ないので、つい子どもに怒りがち」というお母さんには、新しい環境をつくる提案を。
2歳のお子さんとの日々のなかで「自分の育て方はよくないのかも」と悩んでしまっていたお母さんには、保育所の一時保育の利用をすすめました。お母さんはゆっくりと自分の時間を持ち、保育士に気軽に子育ての相談ができる環境も得たことで安心し、明るい表情に。お子さんの発語のことも気にされていたようですが、保育所の集団のなかでのふれあいや新たな体験が増え、いろんな言葉が少しずつ出てくるようになりました。
【担当保育士コメント】 保育所の一時保育を利用することで、お母さん自身がリフレッシュして育児にゆとりができたり、不安なことを気軽に話せる場所ができたりします。お子さんも、他の子どもたちや保育士などとふれ合える環境に行くことで、ふだんとは違ったさまざまな経験をすることができます。