2025年01月31日

「本当にタダなの?申請時の注意点は?」 全国初導入!高校生通学定期券補助制度の担当者に聞く

手当・助成・支援サービス

中高生

「うちらの定期代、タダになるらしいで」「私、電車もバスも使ってるのに全部なるんかな」
先日バスに乗っていると高校生らしき制服姿のこども達がこんな会話をしていました。
昨年からまちなかのポスターやテレビやネットでもよく見かける「神戸市、高校生通学定期、無料」という言葉。

阪神石屋川の画像

そうなんです。市内の高校に通う生徒の通学定期代の無料化がスタートします。
例えば北区から「六甲アイランド高校」まで通う場合、神鉄→地下鉄→JR→六甲ライナーと乗り継いで「年間24万7100円」。これがなんと0円に!

きょうだいが複数いる家庭であれば、きょうだい数×3年間で交通費が合計100万円以上になることもあります。それが無料になるなんて、これはすごすぎる!

「え?電車だけじゃなくバスも?」「所得制限はないの?」「もう定期買っちゃったけど大丈夫?」
すごい制度なだけに、疑問や確認したいことがある方も多くいるのでは。そこでこの制度が始まる経緯について、また申請時の注意点など神戸市の担当者の方にお話を聞いてきました。

「交通費を気にせず、本当に行きたい学校選びを」

今回は制度設計から携わっている、こども青少年課の担当者のお二人にお話を伺いました。 

「まずは制度について教えてください」 

担当者:高校生通学定期券補助制度自体は2022年9月に開始し、神戸市在住で神戸市内の高校等に通う方は月12,000円を超える額の2分の1を補助していました。それが、制度拡充により2024年9月から全額補助になります。 市外の高校等に通われる方は、年額144,000円を超える額の2分の1が補助となります。 

「対象となる方を教えてください」

担当者:対象期間中に神戸市に住民登録をしている方で、いわゆる高校1年生から3年生にあたる方となります。 また対象の学校は全日制はもちろん、定時制等や、12日以上通学する場合は通信制の高等学校の方も対象となりますので、詳しくはホームページでご確認ください。 

——通信制高校の場合も、学校に行くことがあるので助かりますね。

 

「申請方法はどうすればいいのでしょうか」

担当者:申請は保護者による電子申請となります。神戸市のスマート申請システムe-KOBEにて行います。申請には学生証の写真と対象期間中の定期券の写真が必要となりますので、定期券購入時は、毎回定期券の写真を撮影し、なくさないよう保存しておいてください。

「申請期間はいつでしょうか」

担当者:20244月~2025年3月分の申請の受付期間は2025年1月6日〜4月11です。この期間中、申請できるのは一度だけとなりますので、慌てず、対象期間中の書類がすべて揃ってから申請してください。申請漏れ等がないようご注意ください。なお、支払い方法は口座振替にて一括で支払われます。

 

 「今回の制度は全国初とのことですが、導入に至った経緯を教えてください」

担当者:神戸市は公立高校の学区が地域によって3つに分かれていたのですが、兵庫県の学区の見直しで1つに統合され、通学範囲が大きく広がりました。学校選びの機会が増えたことは良いことなのですが、通学費が高額になる家庭もあります。

通学の画像

こどもが成長するにつれ家計の経済負担は大きくなる傾向です。高校生を育てる世帯の経済負担の軽減も大事だということで、通学定期を補助する形で取り組みが始まりました。

さらに2024年9月より神戸市内の学校に通われる方は、補助が全額に拡充されるので、今まで以上に交通費を気にせず学校選びができるかと思います。

神戸市内には多種多様な学校があるので、ぜひいろいろ見て考えて、またせっかく神戸市に住んでいるのであれば、神戸市内の学校に通って欲しい。こどもたちの未来の選択を応援したいと思っています。

「申請時に特に注意することはありますか」

担当者:定期券の写真はぼやけたりしていない、はっきりわかるものを提出してください。申請は1月から始まりますが、3学期分も購入しすべての写真がそろってからとなります。年に1回の支払いになるので、慌てず全部の写真が用意できてからの申請をお願いします。

特に毎月定期券を買っていて複数の交通機関にまたがる場合は、写真が36枚など非常に多い場合もあります。36枚まではe-KOBEでも対応できますが、37枚以上の場合は郵送で送ってもらうことになります。
定期券の紛失のことなどもありますが、できれば半年分などまとめて買ってもらう方がいいのかもしれないですね。なお、ひとり親家庭支援や、生活保護など他の制度で補助を受けている方は対象外となります。

気になる方はコールセンターを設けているので、一度問い合わせてみてください。

神戸市行政事務センター(高校生等通学定期券補助係)
午前8時45分から午後5時30分まで(土日祝日・年末年始を除く)
電話:078-291-5952
FAX:078-381-6675
メール:pwd-kobe_gyosei_call@persol.co.jp
※eメールでのお問合せの際は、件名に「高校生等通学定期券補助」と明記してください。

「最後に高校生のみなさんへメッセージをお願いします」

担当者:「家から駅まで坂がひどく、これまでは我慢して自転車で通っていたけど、これからはバスに乗れる!」「がんばって歩いていたけど、バスなら雨の日も安心」といった高校生からの声を聞きました。また「通学以外も日常生活を定期券内だけで移動したい、できるだけ交通費はかけたくない」と大人が思っている以上にこどもたちは交通費のことを気にしているようです。
交通費を気にせず、本当に学びたいもの重視の学校選びを!高校生のみなさんの未来への選択を応援しています。

制度設計の裏側や担当者の熱い思いを聞けました!家計を助けてくれるだけでなく、こどもの未来を応援する素晴らしい制度、みなさん是非申請してください。 

このほかにも神戸市では高校生を応援する制度として、神戸市内の博物館・美術館にくわえ、2024年9月からは王子動物園や六甲山牧場などの市立施設の入場料を高校生まで無料に拡充しています!詳細は各施設のホームページからチェックしてみてください♪

高校生通学定期券の補助制度 (外部リンク)

高校生等通学定期券補助制度 よくある質問と回答 (外部リンク)

市内在住・在学高校生等の入場料の見直し (外部リンク)