まだまだ気温が低い日が続く、この時期。
公園で遊ぶには寒いし、最近物価も高いし、お出かけのネタも尽きてきた・・・。

そんな悩めるパパ・ママに、元・鉄道沿線情報紙の編集者で、現役子育て中のおゆきが、神戸市内で手頃に半日ぐらい遊べる、お出かけのモデルコースをご提案！

しかも、子どもに「わくわく」「はじめて」の体験をさせてあげられて、大人もちょっと旅気分が味わえるように考えてみました。

第1回は、阪急王子公園駅から歩いてすぐの「水道筋商店街」エリアへGO！
安さにびっくり、お店の人との会話も楽しい商店街や市場をぶらぶらして、最後には銭湯で温まって帰ります。
神戸市は「地域子育て入浴割引」があって、登録すると、なんと大人が半額、子どもが無料と、とってもお得に銭湯へ行けるんですよ。

こどもっとくらぶの会員さんにモデルとして協力していただいて、早速行ってみましょう！

水道筋商店街をぶらぶら。豆乳が1杯110円？！

商店街を歩いて、まず目に入ったのは「藤本食品」さん。
店頭には、「濃厚豆乳 110円」「ごま豆乳 130円」の文字。
え？安すぎませんか？

お兄さんに声をかけると、コップになみなみと注いでくれました。
お子さんに優しく手渡してくれて、思わずにっこり。

ママさんは実は今日が豆乳初体験…！そのお味は？

「めっちゃ豆腐です(笑)。思ったより、さっぱりした甘みで、とっても飲みやすい！」


お花屋さん、八百屋さん、喫茶店。
ずらりとお店が並びます。たくさんのお客さんが来ていて、活気がありますね。
たまに、水道工事屋さん、金物屋さんなど珍しいお店もあります。

しばらく歩くと、商店街の一角に小さな神社が見えてきます。
そこを左へ曲がると「灘中央市場」です。

揚げたてコロッケで、ちょっとひと休み

市場の入口すぐにある「土居精肉店」さんは、お肉のほかにも、後は揚げるだけ状態の、コロッケやカツがずらり。
夕飯のおかずに買って帰ってもいいんですが、なんと、店頭で揚げたてをいただけるというんです！

ワクワクしながら、ベンチで座って待つこと3分。
あつあつのコロッケのできあがり〜
「自家製コロッケ」120円
サクサクの衣がおいしそう！

その場で出来立てを食べてほしいという気持ちで、注文が入ってから揚げているそうです。
クリームコロッケやメンチカツは10分ほどかかるので、お子さんが待てない！という方は、コロッケが無難です。

ひと休みしたら、市場探検の続きへ。

乾物屋さんに鰹節を削る機械があったり、普段のスーパーとはずいぶん違う様子に、お子さんもキョロキョロ。
新鮮なお魚が所狭しと並ぶ「えび芳」が見えてきました。

大きな貝、なまこ、タコ、カニ、エビ！
生きてるのもあって、動いてます。

「あれなぁに？」ママにたずねては、びっくりした様子のお子さん。
ママも「こんな感じの魚屋さんは、近所にないので、すごいですね！」と興奮した様子。
破格の「お寿司」500円を発見して、思わずお買い上げ。
これは買わずにはいられませんね。
ちょっとした買い物でも、お店の人との会話があり、笑顔がこぼれます。

斜め向かいに、何やらかわいいレトロな雑貨の並ぶお店が。
長らく雑貨卸をされていた御夫婦が、市場でちょっと休憩できる場所をと、野菜を使ったお惣菜のテイクアウト＆イートインを始められたのだとか。

お子さんは、アクセサリーが大好きで、かわいいイヤリングを見つけて、「似合う？」とにっこり。
時刻がパタパタと変わるアナログ時計に見入ったり、今では珍しい、プッシュ式の電話を珍しそうに見たり、目をキラキラさせていました。

余談ですが、私はお昼にここで「キンパ」をいただいたのですが、ゴマ油がいい香りの韓国海苔の風味に、ぎゅっと詰まった具と黒米が絶妙で、パクパク食べてしまいました。こちら650円。

さぁ、市場を抜けて少し歩くと、いよいよ人気の銭湯「灘温泉」で
ドキドキの銭湯デビューです！

使わなきゃ損！大人1人と子ども1人で入浴料が220円に！？

さて今回、私がお出かけモデルコースに銭湯を選んだのは、神戸市の「地域子育て入浴割引」のオトクさに、衝撃を受けたからなんです。

オンラインでの登録をするだけで（もちろん無料）、「大人」と「子ども」一緒に利用すると神戸市内の31の公衆浴場・銭湯の入浴料が、なんと子どもは何人でも無料、大人は子ども1人につき1人が半額！で利用できるんです。

たとえば、今回のママさん＋お子さんだと、通常の入浴料は、大人450円＋小人（未就学児、0歳から）60円の合計510円。（それでも安いんですが）
それが、地域子育て入浴割引の料金だと、大人220円＋小人0円の合計220円！！！

信じられないですよね。
はっきり言って、使わないと損です。
あ、ちなみに銭湯の入浴料って、上限金額が決まっているので、どこでもこの料金以下なんですよ。

親子だけでなく、「大人」と「子ども」の組み合わせならOKなので、祖父母や叔父叔母でもOKですよ。

登録がまだの方は、こちらから！お出かけ前に忘れずに。

銭湯デビューに気になること、あれこれ聞いちゃいました！

モデルコースに話は戻って、「灘温泉 水道筋店」へGO。

情緒あるエンジ色の暖簾をくぐると、ずらりと並んだ靴箱！
銭湯ならではの木の鍵。どうやって開けるのかな？

パカッと開いたら、嬉しそう。
アナログな仕組みが、お子さんの心をくすぐりますね。

「灘温泉 水道筋店」は、天然温泉の源泉かけ流しが自慢。
露天風呂やジェットバス、サウナもあって、充実の設備で、「銭湯と聞いて、もっとレトロな感じを想像してました」とママさんも驚いた様子。

お風呂上がりのお楽しみといえば、キュッと冷えたドリンクですよね。
お子さんは大好きなぶどうジュース、ママさんは懐かしの瓶のコーヒー牛乳をチョイス。
こちらの銭湯では、自分で作るソフトクリームやヨーグルトもお子さんたちに人気だとか。

ママさんは、お子さんと銭湯へ行くのが初めてだったということで、いろいろと気になる点もあったのだとか。

「灘温泉 水道筋店」の4代目・西本さんに、子ども連れで気になることを、直接聞いちゃいました！

Q.オムツを付けている赤ちゃんでも入れますか？

A.はい。基本的に銭湯は公衆浴場ですので、お断りすることはありません。うちは、オムツ替えスペースも男女両方にありますよ。赤ちゃんも体を洗ってから、湯船に入ってくださいね。

Q.まだお座りできないんですけど・・・

A.うちには、お子さんを座らせておけるお風呂用のイスがありますよ。そういう銭湯も増えているので、聞いてみてください。

Q.銭湯って、お湯が熱いイメージがあって、子どもも入れる温度ですか？

A.銭湯によりますが、うちは39度に設定していて、特に露天風呂はぬるめで入りやすいですよ。

Q.混んでいる時間帯ってありますか？

A.だいたい銭湯のピークは平日は2回あって、夕方から18時までと、19時〜22時です。混んでいる時間帯は、お子さん連れも多いですよ。逆に、日曜の夜は空いてますね。

Q.何歳まで異性の親と入浴できますか？

A.小学生になったら、異性の親とは別で入浴します。なので、年長さんになったら「一人で入れるように練習しようね」とお声がけしています。困ることがあっても、周りのお客さんが助けてくれますし、スタッフもお手伝いしますよ。

Q.銭湯のお作法を教えてください。

A.作法というほどではないですが、3つ守っていただければ。①体を洗ってから、湯船に入る　②家庭の浴槽より深いので注意　③脱衣所に上がるときは、体を拭きましょう

Q.持ち物はどうしたらよいですか？

A.手ぶらでも、大丈夫です！ ほとんどの銭湯が、タオルやバスタオルの販売またはレンタルがありますし、小さいサイズのシャンプー＆リンスや、石鹸などは売っていますよ。うちは、ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けてあります。

最後に、西本さんからメッセージをいただきました。
「神戸市内には30以上の銭湯があり、それぞれ個性豊かです。ご近所にお気に入りを見つけてもらってもいいですし、電車やバスでめぐってもらって楽しんでもらえたら嬉しいです」


広報紙KOBEで、おすすめ銭湯をいくつか紹介しています（2023年8月号）。

お近くの銭湯を探したい方には、こちらのGoogle mapが便利。

旅のおもいで・・・を聞いてみました

お子さん
「お魚やさんはびっくりした。せんとう（銭湯）は、はじめてだったから、たのしかった！」

ママ
「商店街や市場は、ゆっくり歩いたことがなくて、まず安さに驚きました。レトロ感が逆に新鮮で、大人も楽しかったです。子どもの喜ぶところへよく行きますが、子どもはどこでも楽しめるので、見たことのないもの、初めてのものに触れさせてあげられて、大人もちょっとした旅気分が味わえて、こういうお出かけもいいですね」

いかがでしたでしょうか？

ちょっとレトロでローカル感を楽しむ、半日のツアー。
ぜひ親子でお出かけしてみてくださいね。

これからも、皆さんに喜んでいただける季節の「お得」なお出かけを、お届けしますね。
次回をお楽しみに！



＜おまけ＞
取材後に、水道筋商店街にある「喫茶ドニエ」のプリンをいただきました！
かためプリンが好きな私の好みど真ん中で、たっぷりのカラメルが至福・・・。
おじいちゃん、おばあちゃんのわいわいおしゃべりする空間で、
素敵な一休みができました。
お子さんも大好きなメニューがたくさんあるので、ランチや休憩にもおすすめです。