2023年11月29日
子どもと一緒につくる学ぶ遊び場【KIITO:300 キャンプ】
三宮東遊園地を越えた海側にある、年間200〜300ほどのクリエイティブな企画を実施している「デザイン・クリエイティブセンター神戸」愛称、KIITO(キイト)。
「ちびっこうべ」や「男・本気のパン教室」など、年代を問わず参加したくなるイベントが豊富なKIITOには、2021年に誕生した中学生以下の子ども対象の創造的な学びのためのプラットフォーム「KIITO:300(キイト サンマルマル)キャンプ」があります。
KIITOってどんなとこ?
旧館1927年、新館1932年に輸出生糸の品質検査を行なうために建設された生糸検査所だったことからKIITO(キイト)という愛称で呼ばれており、2012年からデザイン都市・神戸の創造の拠点として開館。デザインやアートにまつわるイベントなどを開催するほか、さまざまなプログラムに取り組んでいる施設です。
常設プログラムは2つ。遊びかたは無限!
約900平米の広さを活用したKIITO:300キャンプの利用方法や過去に開催したイベントの内容までチーフスタッフ・安藤さんに教えてもらいました。
※ご紹介しているワークショップは取材時の様子です。最新の内容はホームページをご確認ください。(https://kiito.jp/kiito300/camp/)
チーフスタッフ・安藤さん
「KIITO:300キャンプ」は、KIITOの3階にあり、土曜・日曜・祝日に開室しています。ここでは「ボードゲーム」と「工作」を通して、遊びも学びも楽しんでもらおう、と考えています。
ボードゲームのスペースからご紹介すると、ボードゲーム専門店が監修した約60種類から好きなものを選んで遊べます。親子で対戦するゲームもあれば、未就学児のお子さんが楽しめるものもあり、テーブルスペースでも遊べますし、靴を脱いでリラックスしながらゲームを楽しむこともできます。
テーブルで区切った反対側に工作スペースがあります。ここには、画用紙やダンボールなど、工作したくなるさまざまな素材と道具を用意しています。素材と道具を選んだら、工作スペースで作品づくりに没頭できます。置いている素材のなかには、神戸市内の企業や工場から提供いただいた、珍しい廃材も多数あります。大人でも見たことないような廃材を見つけて、まずは品評会を楽しむお子さんの姿も見かけます。
ここでは「1つしか作っちゃダメ!」「そんな使い方はダメ」という禁止事項はなく、家族で一緒に作品を作ることもできます。
同じように、ボードゲームにも取り扱い説明書はありますが、ゲームに付属している果物や動物で遊ぶことも創造の一つだと考えています。お子さんに、楽しく安全に利用いただければと思います。
ここでのプログラムは、サポートメンバー(キャンパー)のみなさんが運営に関わってくださっています。今日は「和紙の花を咲かせるワークショップ」を開催していますが、年間を通してさまざまなイベントを開催していますので、ぜひホームページなどでチェックして参加いただけるとうれしいです。
長期プログラムやイベントを開催することも
KIITO:300キャンプでは、2つの常設プログラムのほか、クリエイターが講師を担当するアートやデザインのワークショップやイベントも開催しています。これまでに開催した企画を一つご紹介すると、プロトタイピングツールを使用した全8回のワークショップ『「VIVIWARE」をつかってお化け屋敷をつくろう!』を行ないました。「プログラミング」と「建築」の要素を学びながら「なぜ怖いと思うのか」を考え、お化け屋敷を作ってもらいました。動く・光る・音が鳴るプログラミングの仕掛けが徐々に本格的になっていくので、予想以上に怖かったです。子どもが企画したとは思えない完成度の高い作品になっていました。
KIITOでつながる?!新しい交流も
ワークショップに参加するお子さんのなかには、新しい発見を求めて参加いただくこともあります。ぜひ、お子さんの背中を親御さんや周りの大人が「ひと押し」してほしいです。学校や習い事とは少し違った仲間と楽しく話をしている様子を見ると、思わずうれしくなります。
取材当日のKIITO:300キャンプ!
【利用者の声】KIITO:300キャンプの「ここが使いやすい!」
小3、5歳、2歳の3人の子どもを連れて
年齢が違うきょうだいを遊ばせるスペースとして、とても使いやすいです!
長男は工作スペースで剣を作っていましたが、次男と長女はボードゲームでのんびりと過ごせました。長男は完成した剣を2つ持ち帰りました!
小4、5歳の2人の姉妹を連れて
もともとKIITOのイベントに参加したことがあり、ワークショップなど定期的に利用しています。今日は、長女がワークショップに参加し、工作好きの次女は近くで絵を描いて工作をしていました。1つのフロアで複数の体験ができるところが良いと思います。
小1どうしの友達家族みんなで
友人に誘われて:初めてこの場所に来ました。想像よりも広くて、なんでもあるところが使いやすいです。これからワークショップに参加します!
誘った友人:ボードゲームをみんなでやったら楽しそう!と思って誘いました。種類も豊富で子どもたちも楽しんでいる様子で安心です。
絵本作家の作品も!「つくったあと」も楽しめる場所
KIITO:300キャンプでは、子どもたちそれぞれのペースで、自分の手でつくる楽しさ、面白さを知ってもらえたらと思います。ワークショップの多くは小学3年生から中学3年生が対象ですが、常設プログラム等、親子で体験いただけるプログラムもあります。
また、KIITOの2階に神戸市立三宮図書館が期間限定(2027年までの予定)で仮移転され「KIITO三宮図書館」としてオープン中ですので、図書館利用と併せてKIITO:300キャンプに立ち寄ることもできます。
KIITO:300 キャンプ |
|
所在地 |
神戸市中央区小野浜町1-4 デザイン・クリエイティブセンター神戸 3階 |
電話番号 |
078-325-2235 |
開室日 |
土・日・祝 10時から17時 ※16時30分 最終入室 ※KIITOの開館時間と異なります |
閉室日 |
月曜〜金曜 |
利用方法 |
①10:00-11:40 ②13:10-14:50 ③15:20-17:00 (各100分) ※各回終了30分前に受付終了 上記3枠の中でご利用いただけます。各回30名まで。 ご利用は先着順になります。混雑時はご利用いただけない場合がございますので、予めご了承ください。 |
利用対象者 |
小中学生・幼児 ※保護者同伴必須 |
利用料 |
無料 |
アクセス |
|
ホームページ |