2023年11月27日

ゆったりとした時間が心地いい図書施設。子どもの好奇心が溢れ出し、大人の童心がよみがえる。【こども本の森 神戸】

でかける

妊娠・出産

0~2歳

3~5歳

小学生

中高生

天井まである本棚に囲まれた空間の写真
写真:junpei iwamoto(DOR)

「こども本の森 神戸」は建築家 安藤忠雄氏が設計・寄附した、子どもへの愛を存分に感じる文化施設です。
賑わいをみせる三宮駅から南へ、東遊園地の木々を風が揺らす音やせせらぎ、色とりどりの植物を楽しみながら歩くと、突如現れるコンクリート打ちっぱなしのクールな建造物。そっと足を踏み入れると、壮観な空間に誰もがワクワクしてきます。

こども本の森 神戸の外観写真
「こども本の森 神戸」の外観は、直線と曲線の交わり方も印象的。
施設周辺に咲いているアジサイの写真
周辺は自然を楽しめるロケーション。
天井が吹き抜けとなっているコンクリート打ちっぱなしの休憩室の写真
休憩室という名の不思議な空間に入ったら、上を見上げてみて。
壁一面が本棚で囲まれている施設内の写真
足元から天井まで壁一面、本が並ぶ。乳児が騒いでも大丈夫。

【利用者の声】本が好きでも、好きじゃなくても、楽しめる場所

子どもだけではなく、大人も圧倒されます

3歳の子供と、お父さんがデスクで本を読んでいる写真

Aさん(お子さんの年齢:3歳)

祖母が読み聞かせをしているうちに、娘が文字を覚えて一人で絵本を読むようになったんです。そこで、気になっていた「こども本の森」を旅行プランに入れて、広島からやってきました。子どももですが、大人も圧倒される空間ですね。表紙が並んでいるので興味のある本が見つかりやすく、娘は次から次へと絵本を持ってきては夢中で読んでいます。

ウッドデッキや東遊園地で遊びながら利用できるのがいいですね

ベビーカーに乗った子供とそれを見つめるお母さんの写真

Bさん(お子さんの年齢:10ヵ月)

主人から、乳児でもOKなイベントをやっていると教えてもらい、やってきました。まだ10ヵ月なので絵本をかじっちゃうんですが、そろそろ図書館も楽しめるのかなと思って。絵本に興味を持つきっかけになったらいいですね。外に絵本を持ち出せるとのことなので、次は晴れている日に来て、ウッドデッキや東遊園地で子どもを遊ばせながら読書をしたいです。

表紙を見ているだけで、懐かしくなったり、気になったり。

本棚から本を取って選んでいる女の子の写真

Cさん(10歳)

本の表紙が天井までバーっと並んでいるのが、家の近くの図書館とは違ってすごく楽しいです。保育園のときによく読んでいた絵本、もう何年も読んでいなかったけど、表紙を見たらお話やセリフを思い出しました。あとは、本の種類だけではなくて、表紙の色合いで作られている棚もあるのがおもしろいなって。青っぽい表紙の本ばかり集まった棚には、私が好きな宇宙のお話のほかに、夜のお話や海のお話の本もたくさんあって、今日はずっとこの棚の前にいました。

赤色の帽子を紙で折り作成する親子の写真
青色の帽子を紙で折り作成する親子の写真

取材当日は「ぐりとぐらの帽子づくり」イベントが開催されていました。
完成した帽子をかぶって“ぐりとぐら”になりきる参加者さんの姿も。

【スタッフの声】わざわざいきたくなる、本×空間×プラスαのハーモニー。

本棚をバックに笑顔で映る中塚さんの写真

館長代理・中塚さん

「こんな絵本を探しています」などの相談にも全力でお応えします。

「こども本の森 神⼾」の特徴の一つは、建築家の安藤忠雄さんによる建築設計、空間デザインのなかで本に触れられるというところです。子ども向けの施設でありながら洗練された空間では、普段の生活とは少し離れた特別な環境でワクワクとした気持ちをもって読書に向かうことができます。思わず駆け出したくなるような床が斜めになっている通路や、空中デッキもありますよ。塔のようなコンクリートの休憩室も子どもたちのお気に⼊りのスペースです。静かに読書に没頭する子もいれば、⾳が響くので声を出したり⼿を叩いたり。図書館では静かにしないといけないことが多いですが、当館では本を楽しむ⾏為であれば、絵本の読み聞かせはもちろん、歌ったりお話したりしていただいて⼤丈夫です。⾚ちゃん連れの方でものびのび過ごしてください。足元から天井までずらりと並んだ本の表紙を見て「あれ読んでみたい!」と興味を持ってもらえることも魅力の一つです。手に取れる場所に同じ本を用意しており、耐震対策もしているのでご安心ください。

また当館は本の施設ではありますが、さまざまな経験を子どもたちに提供できるようにと多種多様なイベントを実施しています。たとえば、演奏家の方に効果音やBGMをつくっていただき行なうおはなし会、「絵本コンサート」。⽣演奏をバックにした読み聞かせでは、いつものお話の世界が⼀層広がりをみせ、とっても胸に響きますよ。ダンスパフォーマンス、制作ワークショップ、ベビーヨガ、展示など幅広くイベントを展開しているので、興味のあることにぜひ参加してみてくださいね。

ガラス張りの施設の外で座って本を読む少年の写真
ウッドデッキが子どもたちのくつろぎの場に。もっと本が好きになりそう。(写真:junpei iwamoto(DOR))

こども本の森 神戸

所在地

神戸市中央区加納町6丁目1-1

電話番号

078-325-1125

開館時間

9時30分から17時

休館日

月曜(祝日の場合は開館、翌平日が休館)

ホームページ

https://kodomohonnomori-kobe.jp/