2024年02月26日

多胎児(ふたご・みつご)の育児経験がある先輩ママの話は「なるほど!」がいっぱい。【ふたご・みつご子育てピアサポーター派遣事業】

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妊娠・出産

0~2歳

ふたごやみつご

サポーターの方と双子の子供を抱えている夫婦の写真

「子育ては順調ですか?何か困っていることはありませんか?」ふたごのお世話をするママに優しく声をかけるのは、「ひょうご多胎ネット」の新海さん。ご自身も、みつごを育てた経験の持ち主です。
このように多胎児の子育て経験がある先輩ママが、ふたごやみつごを妊娠中または子育て中のご家庭に訪問し、出産・育児の相談や情報交換を行なうのが、ふたご・みつご子育てピアサポーター派遣事業です。
あっちへこっちへと動き回る子どもたちを一緒にあやしながら、多胎児ならではの“あるある話”に花が咲いたり、会話の中からお悩みを解決するヒントが見つかることも。
健診への同行も行なっています(送迎は不可)。

サポーターの方へ相談するお母さんとその隣に座る赤ちゃんの写真
会話をしているうちに「そういえば…」と相談が出ることも。
赤ちゃん二人が床に座っている写真
苦労も多い一方で、個性の違う子を同時に育てる楽しさは多胎児の醍醐味。
赤ちゃんを膝に抱えて座り、サポーターの方の話を聞くお父さんの写真
パパの協力も不可欠。ピアサポーターの話に熱心に耳を傾けます。
家族でサポーターの話を聞いている写真
初回は保健師が同行するので、専門的なアドバイスも受けられて安心。

【利用者の声】子育ては各家庭で違うからこそ情報収集が大切。

双子を膝に抱える夫婦の写真

Nさんご夫婦(お子さんの年齢:11ヵ月)

生まれてみてわかった大変さ。経験者からの情報が参考に。

ご主人:僕はふたごが欲しいと思っていたので、おなかの子がふたごとわかったときは単純にうれしかったです。
奥様:妊娠中はつわりや大きなトラブルもなかったせいか、私も不安より楽しみが大きかったですね。
ご主人:それが生まれてみると想像以上に大変で……。赤ちゃんは3時間おきに起きると聞いていたけど、3時間寝てくれるなら大丈夫と思っていました。ところが、その間にミルクをあげて寝かしつけて、しかもそれが2人分!寝る時間なんてなかったです。
奥様:特に寝かしつけには苦労しました。4ヵ月のときにピアサポーター派遣事業を利用して、そのときにいただいた情報を参考に寝かしつけを工夫してみたら、ようやく寝てくれるようになったんです。助かりました。

同じ境遇の人と話をするだけでも気分転換になる。

ご主人:子育てって、各家庭ごとに全然違う。自分たちに合う方法を見つけるためにも、いろんな人に話を聞いたり、情報を得たりすることはとても大事だと思います。
奥様:うちは多胎児で特殊なことが多い分、積極的に情報収集をして、神戸市のサポートも大いに利用しています。ピアサポーター派遣事業は、多胎児の育児経験がある人からリアルな話が聞けるのがいいですね。ふたごの子育ては大変だけど、産んだ以上はやるしかない。でも、外出もままらないときなどは、この大変さをわかってくれる人とおしゃべりするだけで気分転換になって、「またがんばろう」と思えます。

サポーターの方から双子の話を聞く夫婦の写真。双子は近くで遊んでいる
「ふたごやみつごはいたずらも協力し合うんですよ」というピアサポーターの話に、 「えー!末恐ろしい」とご夫婦。歩き始めてからの注意点なども参考になった様子。

【スタッフの声】一人でがんばらないで、頼れるところは頼って。

新海裕子さんの写真

ピアサポーターの新海裕子さん

ピアサポーターの「ピア」は、同じ境遇の人という意味。私自身、子育て中に多胎児を持つ先輩ママと話をして、参考になったり共感し合えることが多くて気持ちがらくになったので、そのお返しとして、今度は自分の体験を次の世代に還元できたらと思い、ピアサポーターを始めました。
家庭の環境や子どもの個性はそれぞれ違うので、私が経験したことがすべての人に通じるわけではありません。ですから、サポート先では自分の体験だけでなく、いろんな人の話を例にあげて、各家庭に合うやり方を選んでもらえるようにしたり、初回は保健師さんにも同行してもらって正しい情報を提供したりするよう心がけています。
多胎児の子育ては、とにかく人手が必要。一人でがんばらないで、なるべく人に頼って協力してもらうことが大切です。神戸市には、ピアサポーター派遣事業のほかにも「多胎児子育て教室」や「KOBEふたご・みつごオンラインひろば」、家事や育児の支援が受けられる「多胎児家庭ホームヘルプサービス事業」といったサポートが充実しているので、各家庭ごとに必要なものを選んでどんどん利用することをおすすめします。


――一人に気を取られていると、もう一人が危ないことをしようとしていたり。ふたごは人の手も目も倍必要。「一人でお風呂に入れるときは、飽きないように何種類かのオモチャを用意して、日替わりで渡すようにしていました。そうすると夢中になって遊んでくれるので、その間にもう一人を洗うことができるんです」と新海さんが話すと、Nさんご夫婦が「なるほど!」と感心する一幕も。工夫やアイデアが詰まった先輩ママの体験談は、ふたごやみつごの子育てに奮闘するパパ・ママにとって貴重な情報源になっているようです。

ふたご・みつご子育てピアサポーター派遣事業 (外部リンク)

家事や育児の支援が受けられる「多胎児家庭ホームヘルプサービス事業」 (外部リンク)

多胎児子育て教室・多胎児子育て情報 (外部リンク)

KOBEふたご・みつごオンラインひろば (外部リンク)