2023年12月18日

おはなし会もネット予約も。自由に利用して本との出会いを。【神戸市立北神図書館 Book Farm -本の畑-】

でかける

妊娠・出産

0~2歳

3~5歳

小学生

中高生

本棚のくぼみに設置されているソファスペースで本を読む親子の写真

神戸市北区。ニュータウンが広がる北神地域の主要駅「神戸電鉄 岡場駅」周辺には、区役所や文化センターをはじめ、医療モール、大型商業施設などが揃っています。駅前から歩道デッキでつながる「エコ―ル・リラ ショッピングセンター」にあるのが神戸市立北神図書館 Book Farm -本の畑-です。

壁一面に存在する本棚と、手前に設置されているテーブルセットの写真
児童書コーナー奥には、子どもサイズのテーブルセット。本棚に組み込まれたソファー席は「落ち着いて読書ができる」と人気だそう。
円状にしかれたマットスペースとその周りに設置されているカウンター席の写真
靴を脱いでゆったり過ごせるマットスペース。カウンター席では、図書館の本を利用して、調べ学習に取り組む小学生も。
本棚のくぼみに設置されている学習机の写真
一般書コーナーの壁面本棚間にも、ソファー席やブース席がある。
テーブルに置かれた照明が暖かい色を放っている写真
学習席は利用者自身のスマートフォンやパソコンから事前予約が可能。空きがあれば館内の専用端末から当日受付も可。
ボックスの中に本を入れることで除菌を行う図書除菌機の写真
紫外線と送風、30秒で本の除菌ができる図書除菌機も導入されている。
白色の無料コインロッカーの写真
図書館利用者が使える無料コインロッカー。

【利用者の声】わたしの“ちょうどいい”つかいかた、いろいろ。

週末は家族と、平日はひとりでゆっくりと。

図鑑を読んでいるお母さんと子供の写真

Fさん 6歳、5歳、1歳半のお子さん

子どもたちと5階の「こべっこあそびひろば」を利用したあとでここに。読書が好きなので、実は平日に一人で利用することも多いんです。蔵書数も多く、読みたい本はほぼここにある印象。私の読書欲を大いに満たしてもらっています。

学習席で宿題をすませてからモール内の習い事へ。  

子供二人とお母さんが笑顔で映っている写真

Nさん 8歳、7歳、2歳のお子さん

子どもたちが館内の学習席で学校の宿題をしています。静かに勉強している学生さんの姿も刺激になっているのか、集中して取り組めていて、勉強の習慣付けになっています。

読みたい本をスマホ予約。ジム通いのついでに受け取りや返却を。

ソファスペースに座って本を読むお父さんと子供の写真

Kさん 8歳、6歳のお子様

読みたい本は家族の分も合わせて事前にスマートフォンで予約をしておき、モール内のジムに通うついでに受け取りや返却をしています。子どもたちも本が好きなので、休日は一緒にここで過ごすことも多いですね。

子どもと会話をしながら絵本を楽しめる。

子供を抱えている女性の写真

Hさん 3歳のお子様

読み聞かせをしたり、子どもと会話をしながら絵本を楽しめる「おはなしの部屋」が私たち親子のお気に入りです。靴を脱いで落ち着いた気分で過ごせるのもうれしいです。

子どもの”好き”を支え、育ててくれる。

子供と並んで映っている女性の写真

Oさん 7歳のお子様

小さいころから本が好きな子なので、図書館が移転して来館しやすくなってから、更に頻繁に利用するようになりました。いろいろなテーマで本が紹介されている展示コーナーやおはなし会への参加をきっかけに、新しい本に出会う機会が増えています。興味の範囲が広がることを本人もとても楽しんでいる様子です。

みんなで?ひとりで?楽しみ方の提案も、いろいろ。

 館内は、仕様の異なる読書スペースがあちらこちらに存在するので、その日の気分によって座る場所を変えてみるのも楽しそう。そのなかでもここ「おはなしの部屋」は、0歳から2歳までの子どもにおすすめの絵本を集めたコーナーです。じゅうたん敷きの部屋なので、お子さんを膝の上に座らせながら読み聞かせなど、リラックスして過ごすことができます。またこの部屋では、小学生以下の子どもを対象に月4回、定例のおはなし会が開催されます。その内容は、絵本の読み聞かせをはじめ、ストーリーテリング、手遊び、エプロンシアターなど。担当スタッフごとの個性が出ている人気のイベントだそう。
※おはなし会開催日は、館内チラシや図書館ホームページにて案内 

床に座ってスタッフの読み聞かせを聞く子供たちの写真
この日は図書館スタッフさんによる絵本の読み聞かせとエプロンシアター。歌や手遊びを通して、子どもたちが物語に引き込まれていきます。
スタッフの動作に合わせて一緒に手を挙げる子供たちの写真
前へ前へ、スタッフさんとの距離がどんどん近付く。
様々な赤ちゃん用の絵本が並ぶ写真
室内にも、赤ちゃんのはじめて絵本などがずらり。靴を脱いで過ごせる広いお部屋は、乳幼児連れの親子にうれしいスペース。

【スタッフの声】子どもたちに1冊でも多くの出会いの機会を。

山島さんの写真

子どもサービス担当の山島さん

「これまで本と関わってきたなかで大切さを強く感じるのは、たくさんの本のなかから、いかに1冊でも多く子どもたちとの出会いの機会をつくれるか、ということです。現在取り組んでいる展示コーナーやおはなし会について日々工夫を重ねつつ、目の前の利用者との対話や反応を活かすことも大切にしています」

ここ北神図書館は、近隣の図書館と比べると児童書の割合が高いのだそう。館内を歩くと、児童書だけで4ヵ所の展示コーナーがありました。季節や月ごとの絵本、読み物の展示の他、旬の話題や作家の追悼など、臨機応変にテーマを決めたミニ展示をして、本と出会うきっかけづくりをしているそうです。目的の本を探すお手伝いをした時に利用者と交わした会話をきっかけにして、テーマを決めることもあるそうです。

「まほうのかさ」というタイトルの絵本を手に取る子供の手元の写真

春夏秋冬、季節を意識した展示コーナーは、表紙絵を見せ、色合いにもこだわってディスプレイする。週末はこういった場所を整える回数も増えるが「それだけ本を手に取っていただけてるということ。忙しいですが、やはりうれしい気持ちが勝りますね」と山島さん。

親子が本棚の前で本を読んでいる写真

表紙絵のディスプレイ前には、やはり足がとまりやすい様子。

【館長コメント】くらしの真ん中で、コミュニケーションが行き交う場に。

奥館長が映っている写真

奥 館長

2019年春、駅隣接の大型ショッピングモール内へ移転リニューアルしたことをきっかけに、立地やユニバーサルな空間設計によって、図書館が利用しやすくなったといううれしいお声が増えました。また、昨今の社会情勢の影響もあり、本の自動返却機、自習席の座席予約システム、スマートフォンでの図書カード表示など、新しいサービスが導入され、利用者はより使いやすく、図書館側は事務作業が幾分かスムーズになったと感じます。移設以降数年にわたり感染予防対策として利用制限せざるを得なかったスペースは、ようやく本来の使い方ができるようになってきています。これを機に人や地域とのリアルなコミュニケーションの場として図書館をより活性化できるよう、新たなイベントをスタッフ中心にたくさん考えています。

神戸市立北神図書館

所在地

神戸市北区藤原台中町1-2-2 エコール・リラ南館 4階

電話番号

078-981-8210

開館時間

平日(土曜含む)10時から20時  日曜・祝休日 10時から18時

休館日

毎週月曜(月曜が祝休日の場合は開館し、直後の祝休日でない日が休館) 年末年始、蔵書点検期間(年1回)

返却ポスト利用可能時間

6時から22時(開館中はカウンターへ返却)

アクセス

神戸電鉄三田線岡場駅下車 徒歩3分

ホームページ

https://www.city.kobe.lg.jp/a09222/kosodate/lifelong/toshokan/facilities/hokushin_lib.html

神戸市立図書館トップページ (外部リンク)