2023年12月25日
普段通う園も、年齢も違うお友達といっぱい遊べる日曜日【休日保育】

日曜日の夕方、こども園の一室からにぎやかな声が聞こえてきます。「先生、もう1回作ってもいい?」ペンで描いたものを水でにじませる“創作あそび”に熱心な子どもたち。その奥では1~2歳の子どもたちが保育者とマットの上で「ガターンゴトーン」電車遊びに夢中です———
ここ「名谷みどりこども園」は、日曜日・祝日に保護者の仕事などで保育が必要なお子さんをお預かりする「休日保育」を実施している施設の一つ。神戸市内では現在7ヵ所の保育園などで休日保育を実施しています。事前に施設での登録などが必要ですが、保育認定を受けて市内の保育園などを利用中であれば、園外の子どもたちも無料で利用できます。




【利用者の声】子どもたちにとって“日曜日の園”も楽しみに
「いつもとちがう」がおもしろいようです

Fさん(お子さんの年齢:4歳、1歳)
私は自分の仕事が特殊だとは思っていなかったのですが、日曜・祝日出るのが通常なんです。夫も自営業でお客様との打ち合わせが土日に多く、通っている園が休日保育をしていて本当に助かりました。子どもたちは、いつもと違ってきょうだいや年齢の違うお友達とも一緒に遊べるのがおもしろいみたいで、日曜日を楽しみにしています。ただ、上の子が卒園するタイミングで、また夫婦で働き方を考えないといけないですね。
“楽しい寄り道”をしながら喜んで通っています

Hさん(お子さんの年齢:4歳、2歳)
ここはふだん通っている園とは違うので月2~3回、車で25分くらいかけて通っています。最初のころ、子どもたちが「あれ、今日はどこの保育園だっけ」と少し混乱していたので、園に行くまでに“お楽しみの寄り道”をするようにしています。それが合図になって「あ、あの保育園の日だ!」とスムーズに行けるように。朝は機嫌が悪いという理由で、泣くこともありますが、いつもの先生がいるので安心です。


【スタッフの声】2つの園に通うことで、子どもの世界は広がる(主幹保育教諭 前川さん)

主幹保育教諭 前川さん
休日保育では、ふだんからこの園に通う子どもと、他の園から通う子どもが1つのクラスで一緒に過ごしています。他園から来ている場合、最初は泣くこともありますが、スキンシップを大切にして、やりたいことを尊重することですぐに慣れてきます。「さぁ今日は何をして遊ぼうかな」といつもの園と違う遊具やおもちゃを探す姿が楽しそう。年齢の異なるお友達がいるので、自分よりも小さい子のお世話をする姿も見られて、クラス全体が優しい雰囲気に。利用の仕方はさまざまで、祝日だけの場合や年1~2回の場合もあります。久しぶりに来てもスッと入って遊ぶので「子どもたちってすごい」とおうちの方と驚くことも。月に2~3回来ている子は、他園のお友達もどんどんできて、数年後に「小学校で再会したよ~!」と喜びの声を聞いたりすることもあります。


【園長コメント】日曜日の園は“ふだんの保育”とつながっている(園長 豊田さん)

園長 豊田さん
休日保育はかつて、利用料がかかり、お弁当持参だったので、日曜や祝日に保育園などに行くのは“特別”というイメージだったと思います。今は制度が変わり、利用料もかかりませんし、子どもたちが大好きな給食もあります。休日保育という独立した事業ですが、実際にはふだん通う園と連携して、どこかの曜日で1日休むことを前提に、1週間を通して保育を提供しています。いろんな仕事があり、働き方も多様化するなかで、休日保育のニーズがあるのは当然。日曜日が「お休みの日」ではないご家庭もあります。それぞれの「お休みの日」を楽しみにがんばっておられるので、子どもたちにとって“ふだんの保育”で応援できたら。




休日保育 |
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保育時間 |
(休日保育)日曜・祝日の午前8時〜午後6時(12月29日~1月3日は休園) |
利用対象者 |
満1歳から就学前(※)で、市内の市立・私立の保育所等に保育認定を受けて入所中(一時保育除く)であり、休日に仕事により保育できない保護者のお子さん |
利用方法 |
問い合わせの上、利用登録や事前の面接などが必要 |
利用料 |
無料 |
名谷みどりこども園 |
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所在地 |
神戸市須磨区中落合2丁目3-2 |
電話番号 |
078-797-7077(平日・土曜 午前9時~午後6時) |
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