2024年02月05日
ランドセルを下ろしてほっとする、“みんな”がいるいつもの場所 【学童保育】
「ただいま」「おかえり」毎日繰り返されているあいさつです。「テストで100点取った!」「今日、おもしろいことがあってん」。たちばな児童館の学童保育に通う子どもたちは、来館してランドセルを下ろすと口々に今日あったことを支援員さんに話すそう。学童保育は、放課後における児童の健全育成を目的とし、保護者が働いているなど、放課後、大人の家族が家にいない小学生が過ごす場所です。時間も通常17時までですが、19時までの延長利用ができ、学校休業日は8時から利用可能です。神戸市立の学童保育は、児童館や小学校にある学童保育コーナーといった施設で実施。神戸市の学童保育は、対象者でご希望される方全てを受け入れているので待機はありません。
【スタッフの声】「次は自分たちが」上の学年への“あこがれ”で育つコミュニティ
放課後児童支援員 河野さん
家庭的な雰囲気、きょうだいのように仲がいいんです
ふだんの学校と違って、日常的に異年齢の友達との関わりがあるので、上の学年の子どものすることを下の学年の子どもはよく見ています。特に夏祭りなどイベント運営は“あこがれ”の目で(笑)。だからいざ自分たちの番になると、イベントなど任せられるようになった自信、うれしさから、「どんな出し物しよう」「どんな準備がいるかな?」など子どもたちが自主的に話し合いながら動くことも。年下の子どもたちを喜ばせようと考え、工夫してくれる子どももいます。
一人ひとりに寄り添って
それぞれの子どもに想いがあり、時にはぶつかり合うことも。お互いの話をしっかり聞いて、「ごめんなさい」で解決することも多いのですが、そうでないこともあります。そんなときは子どもたちの気持ちに寄り添い関わっています。その積み重ねで、子ども自身で解決できるようになったり、納得するまで話し合いができるようになったりすると信じています。そのためにも普段から子どもたちとの信頼関係を築いていくことを大切に、一人一人に合った関わり方を常に考えています。
夏休みならではの楽しい遊びがたくさん
危険な暑さを伴う夏休みはどうしても室内で過ごす時間が長くなります。みんなで考えてゲームをしたり、ゲストを招いてイベントをしたり、地域の人とこま回しなど昔遊びをしたりと夏休みならではの楽しい遊びを繰り広げています。「ビー玉つまみゲーム」のトーナメント戦をしたときは、支援員も本気で参戦、負けて泣く子どもも出るほど白熱し、大いに盛り上がりました。
おうちにいるようにゆったりと過ごす
本を読んでいる子ども。お絵描きをしている子ども。友達とおしゃべりを楽しんでいる子ども。ボードゲームやカードゲームに夢中になっている子どもたち。一人ひとり好きなことや、やりたいことができるように、子どもの興味関心のあるおもちゃを用意しています。安心できる大人に見守られながら、のびのびと友達と遊んだり、一人でゆっくりとくつろいだり、一人ひとりが思い思いの活動ができる場所でありたいと願っています。
【館長コメント】「行くのが楽しみな場所」、「自分の居場所」であり続けるために
館長・コーナー長 大川さん
子どもたちにとっても、保護者の方にとっても、学童保育はまず“安心”できる場所でなければいけないと思っています。特に1、2年生は、まだ自分のことがうまくできない場合もあり、寄り添うようにしています。それぞれの得意なことや知識を活かして、行事やイベントなどをみんなで企画、準備したり、楽しんだり。学年を越えた幅広い関わりのなかでお互いに成長しあっています。そのような“学童保育ならでは”の経験を重ねながら、豊かな人になってほしいと願っています。何より、安心して自分を出せるように、あたたかく見守りながら、子どもの個性を大切にしています。
――「中学生になっても学校帰りにふらっと児童館に立ち寄って本を読んで帰ったり、イベントの手伝いしようか?と言ってくれたりするんです」と大川さん。学童保育は、子どもたちが仲間と過ごす時間のなかで、学校やおうちとは違った“いつもの落ち着ける場所”になっているようです。
学童保育 |
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利用対象者 |
保護者が働いているなどで、昼間、保護者または祖父母など保護者に準ずる方がいない家庭の小学生 |
入会手続き |
入会申込書類を下記、市のホームページ、または各学童保育で直接入手し、利用する学童保育施設へ提出する |
たちばな児童館(湊学童保育コーナー) |
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所在地 |
≪たちばな児童館≫神戸市中央区橘通3-4-1 総合福祉センター内 |
電話番号 |
≪たちばな児童館≫078-341-5811 |
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