2023年11月01日
むし歯のない強い歯を作るために
子どもの歯をむし歯から守るために、仕上げみがきが大切って分かっているけど、「歯みがきは嫌がって・・・どうしたらいいんだろう」と悩むこともありますよね。そんな時は、神戸市の「歯みがきレッスン1・2・3」を参考にしてみてください。初めての歯みがきの進め方やフッ化物の効果的な使い方などを、動画で分かりやすく解説しています。
歯みがき剤って、「子どもは何歳から使ったらいいのかな?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。神戸市では、歯を強くするために「歯が生えたら、フッ化物配合歯みがき剤を使って歯の質を強くしましょう。年齢に応じてフッ化物配合歯みがき剤の使用量の基準がありますので、参考にしてください。」とお伝えしています。
子どもの場合、歯が生えてから2歳までは切った爪程度の少量を、3歳から5歳は5mm程度のフッ化物配合歯みがき剤を使いましょう。単に歯を磨くだけではむし歯は防げないので、フッ化物を上手に利用しましょう。永久歯の生え変わりが終わる14歳頃までフッ化物利用を継続すると、一生強い永久歯になります。
大人の場合は、フッ化物配合歯みがき剤を約2cm使い、歯みがき後のうがいは10mlから15ml(ペットボトルの蓋ぐらいの量)の水で1回のみが推奨されています。フッ化物の効果を保つために、うがいで流してしまわないように気をつけましょう。
フッ化物配合歯みがき剤の使用に加えて、フッ化物洗口液でのうがいをすると、むし歯予防の効果はとても高くなります。子どもが「ぶくぶくぺー」をできるようになれば(目安は4歳)、むし歯のない強い歯を作るために、フッ化物洗口液でうがいをしましょう。
※神戸市内の保育所(園)・幼稚園・認定こども園では、4、5歳の希望者を対象に、フッ化物洗口を行っています(一部、実施していない園もあります)。
かかりつけ歯科医を持って定期的にフッ化物塗布を受けると、より安心ですね。
フッ化物利用については、下記の神戸市ホームページを参考にしてください。子どもから大人まで、フッ化物を上手に利用して、むし歯を予防しましょう!
子どもの歯のことは、各区保健福祉課で相談できます。気になること、わからないことは、一人で悩まず、まずご相談ください。
※旧子育て応援サイト 2022年10月28日掲載分
渡辺 雅子 先生
(歯科医師・健康局保健所保健課 口腔保健支援センター長)
日本口腔衛生学会専門医、医学博士。2002年度より、神戸市保健所の行政歯科医師として、妊婦、乳幼児から高齢者まで全年代の歯科口腔保健を推進している。就学前のこどもでは、乳幼児健診や保育所(園)等でのフッ化物洗口などに携わる。こどもの歯と口の健康づくりについて、コラムを執筆予定。