2023年11月01日
産前産後のホームヘルプサービス
初めまして。4月から異動でこども家庭局に参りました。
現在、保健師として働きながら、家では小中学生3人の子育て中です。この度、コラムを書かせていただくことになったので、せっかくのこの機会に今までの自分の育児を振り返りながら、楽しかったことや大変だったことなどにも触れられたらと思います。
妊娠・出産により、これまでの生活から子ども中心の生活に一変された方も多いと思います。私自身、一人目の時は、育児をしながら「あれもしなければ」「これもしなければ」、時には「こうでなくっちゃ」という思いに駆られ、育児に家事にと完璧主義を目指して奮闘していました。
が、しかし、これではうまくいくはずがありません。体調を崩して実家に助けを求めたこともあります。新米ママの時期早々に、完璧主義を卒業して「適度に手を抜く」ことを覚え、子育て等をするようになり、現在に至ります。
子育てはパパ・ママだけではしんどいことが多々あると思います。実際、私も今まで家族や祖父母、友人、助産師さん、保育園、学童保育、病児保育などいろんな方々に支えてもらいました。
今日は、産前産後の時期に家事や育児をサポートする、「産前産後ホームヘルプサービス」についてお伝えします。
妊娠中・子育て中に、体調を崩しても周囲のサポートが得られない場合は、家事が回らなくなったり、子どもの世話ができなくなったりすることもあると思います。神戸市では、妊娠中もしくは出産後1年以内で、体調不良などのため、家事や育児が困難で、昼間手伝いをしてくれる人がいない方を対象として、ヘルパーを派遣しています。
「食事の準備や後片付け」「居室・トイレ・風呂等の掃除、新聞・雑誌等の軽易な片付け、ごみ捨て」などの家事のお手伝いや「おむつ交換、沐浴、授乳の介助、上の子の世話(保育所等施設への送迎・遊び相手)」などの育児のお手伝いをします。
産前・産後各10回まで利用できます。多胎児の場合は、0歳児のお子さんがいらっしゃる方は年48回まで、1~3歳児のお子さんがいらっしゃる方は年24回まで利用できます。サービスの利用料金は1回あたり(連続2時間以内)1,600円です。
手続きなど詳しくは、市ホームページ「産前産後ホームヘルプサービス」「多胎児家庭ホームヘルプサービス」をご覧ください
「産前産後ホームヘルプサービス」を利用することで、つわりのひどい時なども横になって少しゆっくりできたり、子どもと触れ合う時間を持つことでホッと一息つけたり、そんな機会になればと思います。
※旧子育て応援サイト 2023年6月9日掲載分
小澤 恵 先生
(保健師・こども家庭局家庭支援課課長)
2023年度より、神戸市こども家庭局家庭支援課課長として、思春期、妊娠から出産、乳幼児の子育てなどに関する母子保健施策に携わる。妊娠期やお子さんの乳幼児期に利用できる行政サービスについて、コラムを執筆予定。