2023年11月01日
どうする?夏休みの子どもの食事!~KOBE食の応援レシピの紹介~
夏休み、真っ盛りですね。さて、夏休み期間中は、生活リズムが乱れてしまい、暑さもあって、朝ごはんを食べたがらない…というお悩みをよく聞きます。
皆さんご存知だと思いますが、朝ごはんが大切なのは、食べることで体温が上がる→脳や体が目覚める(スイッチが入る)→頭と体の働きが活発に!ウンチのリズムも整いやすくなっていくからです。朝食が習慣づくことでメリットがあるのは、大人も子どもも同じですが、特に子どもにとっては、1日2食となると、成長に必要な栄養が不足してしまうこともあります。体を成長させるには、エネルギーのもとになる「炭水化物」「脂質」と、骨や筋肉、爪、髪の毛などのもとになる「たんぱく質」を含んだ食品を食べる必要があります。そして、この3つの栄養に加え、身体の調子を整え、身体を大きくしていくための「ビタミン類」や「ミネラル類」「水分」も必要になってきます。1日に必要な栄養量は、3~5歳児で30~40歳代女性(ママ世代)の6割程度ですが、10~11歳児では、ママ世代の量を追い越し、男女とも18歳頃に人生でピークの栄養量になっていきます。(成長期の個人差があるので年代はあくまで目安です)これを聞くと「うちの子は、まだ小さいから1日2食でも大丈夫!」と思うかもしれませんが…体が小さい分、胃などの消化器官も小さいため、大人の6割程度の量であっても2回では食べきれず、特に小学校に上がるまでの時期は、間食も加え、4回食をおすすめしていています。
でも…今まで、朝ごはんを食べる習慣がなかったし、うちの子は、全く食べないわという方もいらっしゃると思います。そんな場合は、まずは、飲み物(普段から好きで飲んでいるジュース、牛乳や飲むヨーグルト)からはじめてみてはどうでしょうか。慣れてくればヨーグルト→そこに、カットフルーツ(生でも缶詰でも)を加えて→次のステップでは、トーストやふりかけごはんやおにぎりなど→そこに、チーズや卵、納豆などをプラスできれば、いいですね!朝は時間がなくて、子どもの食事を準備するのが大変という方も多いと思いますが、メニューのハードルを下げて、すぐに食べられるもの(パンやバナナ、ヨーグルト、ミニトマトなど)を準備し、まずは、食べる習慣からつけていきましょう。
最後に、夏休みは、朝ごはんだけでなく、昼・夜ごはんのメニューにも悩む…という方へは、神戸ゆかりの企業やシェフといっしょに考えたレシピを献立形式で紹介している「KOBE食の応援レシピ(子育て篇)」をおすすめします。今の季節にぴったりな、家族で一緒に作って食べられるホットプレートメニューやちょっとした外国旅行気分を味わえるメニュー、もちろん、すぐにできる時短メニューもあります。子育て篇以外にも離乳食篇やアレルギー対応篇などもあり、それぞれ、作り方動画(YouTube)をアップしているので、ぜひ一度、ご覧ください。
※旧子育て応援サイト 2023年8月11日掲載分
藤本 恵美子 先生
(管理栄養士・健康局健康企画課課長)
2015年度より、食育・栄養指導担当として、乳幼児から高齢者まで各ライフステージに応じた食育推進事業、施策の企画調整に携わる。「子どもの食の困りごと」「夏休みの子どもの食事」「離乳食の作り方講座」「赤ちゃんを守るための食の備え」について、コラムを執筆予定。