2023年11月01日
子どもが言うことを聞いてくれないとき
こんにちは。9月になっても、まだまだ暑い日が続きますね。もうしばらくの間、熱中症や夏バテに気をつけながら過ごしていく必要がありそうです。
暑い時は、普段よりも些細なことでイラっとすることがあると思います。そんなときに子どもが言うことを聞いてくれないと、さらにイライラしてしまって、つい子どもにきつく当たってしまうこともあるのではないでしょうか。子どもと接する大人に気持ちの余裕がなくなると、子どもに感情をぶつけてしまったり、手がでそうになってしまったりすることがあるかもしれません。
子どもが言うことをきかないとき、その理由はさまざまなことが考えられます。例えば、自分にもっと構ってほしくて大人の気をひくために「イヤ」と言ったり、大人が伝えようとしていることの意図が理解できていなかったり、体調が悪くて機嫌が悪かったり・・・など、いろいろな場合があると思います。
まずは、自分の気持ちをクールダウンするために、一呼吸おいてから子どもに接するようにしてみてください。例えば、手や顔を洗う、鏡を見る、窓を開けて風にあたるなど、簡単なことでいいので、自分なりのやり方を決めておくのがいいと思います。
そのうえで、子どもがなぜ「イヤ」と言ったり、大人が言ったことと違うことをしようとしたりするのか、子どもに向き合って、理解しようとしてみてください。
もちろん、子どもの考えていることを全て理解することはできません。ただ、子どもが「自分のことを理解しようとしてくれている」と感じることができれば、そこから変わってくることもあります。そのうえで、子どもに理解してもらえるように、今なぜこういうことをしないといけないのか、ということを、大人が丁寧に、優しく伝えることが大切です。
頭ではわかっていても、なかなか上手くできないこともあると思います。そんな時も、あせったり、自分を責めたりするのではなく、毎回、気持ちを落ち着けながら、少しずつでも意識して子どもと関わっていくようにしてみてください。
それでも上手くできずしんどくなってしまうときは、前のコラムでもお伝えした通り、誰かに話を聞いてもらったり、専門の相談機関に相談したりしてみて下さい。
心も体も暑さに負けないように、上手にクールダウンする方法を見つけて、笑顔で子育てができるようにしたいですね♪
※旧子育て応援サイト 2023年9月8日掲載分
宮前 麻矢 先生(児童福祉司・こども家庭局こども家庭センター課長)
2020年度より、神戸市こども家庭局こども家庭センター課長として、子どもや家庭への支援に関する業務に携わる。2児の母として子育てを経験。子育ての困りごとへの対応や子どもと関わり方などについて、コラムを執筆予定。