2024年02月09日

絵本を通して、赤ちゃんと楽しい時間を過ごしてみませんか

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0~2歳

3~5歳

 子育て中の皆様、こんにちは。中央図書館です。今回の専門家コラムは、特別回として中央図書館の司書がお届けします。

 みなさん、お子さんへの絵本の「読み聞かせ」はされていますか?赤ちゃんは、生後2、3か月頃から、楽しいことがあると笑い声をたてます。また一番身近な人の顔がわかり始め、お母さんの顔を見るとうれしそうにします。
 この時期に、大人が十分に赤ちゃんと向き合うことにより、赤ちゃんの心の中に安心感、幸福感が育まれ、大人との信頼関係を築いていくといわれています。赤ちゃんの成育過程でとても大事なこの時期、ゆったりとした気持ちで絵本を読んであげてください。
 赤ちゃんは、きれいな絵と繰り返しの言葉がある絵本や、やさしいリズムがある絵本が好きです。赤ちゃんと同じ絵を見てまなざしを共有しながら、絵本の言葉を呼びかけてみてください。リズミカルな言葉を聞いて体ごと楽しむ赤ちゃんを見ていると、不思議に大人も楽しくなるでしょう。

 幼児の頃から本に親しむことは、子どもの成長にとって大いなる栄養素になるともいわれています。子どもたちが物語などに親しむきっかけを早く作るということも目的ですが、それ以上に、子どもとのコミュニケーションを図ることも大切な目的です。お母さんやお父さんに抱っこされて絵本を読んでもらう子ども達は、きっと自分に対する愛情を肌で感じ取ってくれるでしょう。読み聞かせは、一番簡単な子どもとのふれあいの手段かもしれません。絵本の読み聞かせは、手を触れるといったスキンシップだけでなく、読む声や、絵本に書かれた絵を見るまなざしなど、思っている以上に様々な触れあいがあり、そういったことすべてが、子どもにとっての安心感や共感につながります。

 赤ちゃんとお出かけができるようになったら、お近くの図書館へ寄ってみてください。そして、たくさんの絵本の中から、お気に入りの絵本を見つけてください。どんな絵本がいいの?と迷われた時は、職員にもお気軽にご相談ください。
また、図書館では定期的に「おはなし会」も開いていますので、ぜひお子さんと一緒に参加してみてください。図書館は、お子さんと絵本の出会いのお手伝いをいたします。

おすすめ絵本の紹介

『くっついた』三浦太郎作・絵(こぐま社)

きんぎょやあひる、ぞうなど、ページをめくるといろいろな動物たちがくっついていきます。最後はお母さん、お父さんがくっついて……。お話をしながら、みんなで「くっついて」みてください。

『ころころころ』元永定正さく(福音館書店)

色とりどりの小さな玉が、ころころころ。階段やでこぼこ道、坂道を転がっていきます。繰り返される「ころころころ」のリズムが楽しい絵本です。

『ねんね』さえぐさひろこ文(アリス館)

こちらは写真による絵本になります。「こぎつねねんね なかよしねんね」「やまねのねんね まんまるねんね」動物たちが気持ちよさそうに眠っている写真と、優しい言葉が広がります。「キツネさんだね」などと言葉かけをしながら、読み聞かせの時間を共有してみてください。

『あかちゃんのごきげんがよくなる12のわらべうたえほん』小林衛己子編 あべななえ絵(ハッピーオウル社)

赤ちゃんを抱っこしたり、お膝にのせたりしながら、楽しく触れ合うことができるわらべうたを紹介しています。楽譜も載っているので、わらべうたが初めての方にもおすすめです。

 

 その他にも、図書館では「えほんの小箱」という冊子を作って、子どもと一緒に楽しめるおすすめの絵本を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

えほんの小箱 (外部リンク)

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