2024年10月25日
どうぶつがテーマの絵本
こんにちは。神戸市立中央図書館の児童担当司書チームです。3回目となる今回は、「どうぶつ」をテーマにお届けします。
おはなし会でいろいろな動物が出てくる絵本を読むことがありますが、子どもたちは知っている動物が出てくると、とても嬉しそうな顔をします。指をさしてじっと見つめる子もいれば、「クマ!」「ライオン!」などと、元気いっぱいに教えてくれる子もいます。
絵本を通して、お子さんと一緒に動物たちに触れてみてください。
定番の絵本
『たまごのあかちゃん』 かんざわとしこ/ぶん やぎゅうげんいちろう/え(福音館書店)
「たまごのなかで かくれんぼしてる あかちゃんはだあれ? でておいでよ」のかけ声に合わせて、たまごの中からヒヨコやカメ、ヘビなど、動物の赤ちゃんが出てきます。次は何の赤ちゃんが出てくるか、想像しながら読んでみてください。
『できるかな?どうぶついえるかな』 いもとようこ/作(講談社)
ページをめくるごとに、一緒に遊んだり抱っこしたりしている動物の親子が現れます。ぜひ、同じようにスキンシップをとりながら、動物の名前を語りかけてみましょう。いもとようこさんの優しく温かい絵も、ほっこりします。
『いぬがいっぱい』 グレース・スカール/さく やぶきみちこ/やく(福音館書店)
おりこうな犬やいたずらな犬など、種類や性格が違う犬たちが登場します。ボールを追いかけたり、お昼寝をしたり、いろいろな姿が描かれています。
シリーズには『ねこがいっぱい』もあります。犬や猫は、おうちで飼っている方も多いのではないでしょうか。身近な動物をきっかけに、お子さんとお話してみてくださいね。
『いいおかお』 さえぐさひろこ/文(アリス館)
にっこり笑顔や気取った顔、眠そうな顔など、動物の様々な表情を写真で楽しめる一冊です。
「のほほん あははん いいおかお」「ねえねえ みてみて いいおかお」などリズムの良い言葉も、声に出して読みたくなります。
最近出版された絵本
『おかおあらうの みーせて』 もりといずみ/作(講談社)
「かえるさん おかお あらうの みーせて」カエルやアライグマ、ネズミ、ゾウたちが、順番に顔を洗っていきます。最後は、人間の子どもの番です。みんなみたいに上手にできるかな?
顔を洗うのが苦手なお子さんにおすすめしたい一冊です。
『どこにいるの?』 イヌイマサノリ/作・絵(ひさかたチャイルド)
ぞうさんがピンクの丘に立っています。でも、離れて見てみると…「いいえ ぶたさんの せなかに いるの」。さらにそのブタも、誰かの上に乗っているようです。チラっと見える形や色をヒントに、みんなが乗っている動物を当てっこしてみましょう。
ようやく涼しくなり、おでかけしやすい季節になってきました。今回ご紹介した絵本を持って、動物園や水族館など、実際に動物たちに会いに行くのも良いかもしれませんね。
こちらでご紹介した本は、どれも図書館で借りることができます。まずは、お近くの図書館で手に取って、お子さんに読んであげてください。
図書館司書チーム
(司書・神戸市立中央図書館職員)
神戸市立中央図書館の司書として、おはなし会で読み聞かせに携わるなど、子どもの読書活動の推進に取り組む。毎年新たに出版される4,500冊以上もの児童書に目を通して本を選んでいる知識を活かし、おすすめ絵本を紹介。さらに、読み聞かせのコツや絵本をもとにした遊びなど、司書チーム4名のリレー形式でコラムを執筆予定。