2025年03月14日

【子育てのヒント】外遊びのすすめ

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小学生

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 「街角から、群れて遊ぶ子どもの姿が消えた。」と言われて久しいです。子どもたちを取り巻く環境の変化により、子どもが外で群れて遊ぶ姿が減ったと言われています。その要因は、サンマ(=三間(サンマ))の減少です。

 まず「仲間」の減少です。2014年の出生数は、100万人を超えていましたが、2024年は70万人余りです。約10年で出生数は約30万人減少したことになります。このように一緒に遊ぶ仲間が減りました。
 次に「時間」の減少です。子どもたちの放課後の自由時間が習い事等で減ってしまいました。さらに「平日にテレビやDVD、ゲーム機、スマートフォン、パソコンなどの画面を見ている時間が3時間以上」と答えた子どもが40%に達しています。
 最後は「空間」です。子どもたちが自由に遊べる空き地や公園が減少しました。

 このように子どもの外遊びが減ってきましたが、一人ひとりの子どもにとって、外遊びで得られるものは多いはずです。例えば、次のようなことがあります。

①怪我などの危険を経験することで、危険を予知・回避できるようになる。
②思いっきり全身を使って駆け回ったり、傾斜を上り下りしたりすることで体幹が鍛えられる。体幹が弱いと、正しい姿勢で椅子に座っておくことができない。
③自分がより楽しもうとして、いろいろな遊び方を考えることにより、創意工夫する力、思考判断する力、主体的に取り組む力が育つ。
④仲間と共に関わり合って遊ぶことで、思いやりや我慢、リーダーシップなどの豊かな人間性が育つ。など

 すべてが子どもの成長には欠かせないものと思われます。ぜひ、保護者の皆様も子どもたちの得られるものの重要度を認識いただき、お子さんの外遊びをすすめていただきたいと思います。また、「仲間」がいなければ、親子で、兄弟で外遊びに励んでください。

 神戸市でも令和7年度からの取り組みとして、

①大学生などのサポーターを配置して、小学校運動場を開放する学校数を増やし、放課後の運動遊びの機会を確保していきます。
②のびのびとボール遊びができる公園を増やすために、公園の遊びのルールの見直しを始めます。(現在はボール遊び禁止の公園が多いです)
③バスケットゴールのある公園を、2026年度までに50カ所から100カ所に倍増します。
④市内213カ所の「学童保育」や小学校101校で実施されている「神戸っ子のびのびひろば」で、外遊びを奨励していきます。

 神戸市では、関係部局が連携して「仲間と遊ぶ空間」の確保を中心に取り組み、子どもたちがのびのびと外遊びができる環境づくりを進めていきます。

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前川 義弘 先生

(教員・こども家庭局こども青少年課課長)

小学校の校長として勤務した経験を活かし、2022年度からは、こども青少年課課長として、子どもの放課後の居場所づくり等に携わる。教員として勤務したのちに、公認心理師の資格を取得し、子どもたちの気持ちに寄り添った指導を行う。神戸の小学校の特性や学童保育事情など、小学生の育ちに関するコラムを執筆予定。

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