公開日:2025年05月23日

【子育てのヒント】子育てあるある「なんかしんどい日」

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 皆さん、こんにちは。いかがお過ごしですか。
 私は、普段、乳幼児親子さんが集う子育て支援拠点で仕事をしています。皆さんの嬉しい日やら、しんどい日やら、ばたばたしてたら「あれ、うちの子知らん間にめっちゃ成長してたぁ」って、ふと気づくような瞬間もあって、驚いたり、感動したり。そんな日々を一緒に過ごさせてもらっています。
 このコラムをご覧になる皆さんとも、そんなひとときをご一緒できたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 子育て中って、笑ったり、感激したり、いらいらしたり、落ち込んだり、喜怒哀楽の幅広めで体力気力大量消費(笑)皆さんも、きっと楽しいけれど大変なこともある毎日をお過ごしのことでしょう。

 さて、時々やってくる「なんかしんどい日」。親であっても人間だもの。体調が悪かったり、心が落ちているときは、子どもの元気や無邪気を受け止める余力がなくなります。なかなかのハードワークな子育てライフでは、案外、その知恵が肝になるような気がします。
 今回は、在宅子育てでのお話になりますが、先輩パパママの知恵を拝借して、「なんかしんどい日」をやり過ごす術をお伝えしたいと思います。

 まずは、勇気を出して「いつも通り」を休んでみる。家事休み。散歩休み。部屋の安全点検をして子ども放牧。散らかし放題見ないふり。そして、特別なおやつや、今日だけYouTubeなど。いつもセーブしていると思うけれど、「なんかしんどい日」には頼ってみるのもありでしょう。

「そんなん罪悪感で余計しんどくなる」という場合は、一時預かりのような制度を利用してみるとか。なんといっても子ども用に設えられたお部屋で、子どものための時間を、子どものプロと過ごせるのは、子どもにとって意外とよいのかも。パパママと離れるのは試練でもあるけれど、おうちと違う世界はちょっと楽しい経験になるかもしれません。

「それもちょっと気が進まない」という時は、少しだけ気合がいりますが、思い切って、親子で外に出てみるのはどうでしょう。
 しんどい時の外出は、イベントなどよりも「行けば肩の荷を下せるところ」を。子どもを安全に自由に遊ばせながら、ちょっと一息つけるところのひとつとして「子育てひろば」のような所もあります。無理に元気を出さないでも、気を遣わず自分のペースで過ごしてよいのです。

 神戸市には「おやこふらっとひろば(※1)」が各区に開設されていたり、市内の大学もひろば(※2)を開いています。
 また「ひょうご子育てコミュニティ」登録団体の中にも、市内で親子の居場所づくりを行っている団体があります。
 それぞれの場所で、それぞれの雰囲気や特色があります。余力のある時に、あちこちのぞいてみて、自分が無理をしないで居心地よくいられる、ご自分と相性のよい場を見つけておくのがおすすめですよ。

「しんどい日」はあって当たり前。いったん脱力して、安全になんとかやり過ごせたら、また違う明日がきます。
 でも「しんどい日」が長く続くなという時は、遠慮せずに子育てひろばなどのスタッフと話してみて。何か助けになれることがあるかもしれません。

※1 おやこふらっとひろば (外部リンク)

※2 大学等による子育てひろば (外部リンク)

 

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藏原 亜紀 先生

(ひょうご子育てコミュニティ代表幹事・地域の子育て支援)

地域の子育て支援拠点づくりなどを行う法人の代表を務め、親子の交流や子育てに関する学びの場や機会の提供などに携わる。子育てをする中で誰もがよくぶつかる悩みなどについて、コラムを執筆予定。

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